ラス・マンチャス通信

ラス・マンチャス通信

ラス・マンチャス通信

平山瑞穂の処女作にして日本ファンタジーノベル大賞の大賞受賞作。読了。
氏の作品は「シュガーな俺 (新潮文庫)」をniftyブログ連載していたことがきっかけで読み始め、「忘れないと誓ったぼくがいた (新潮文庫)(通称:わすちか)」「株式会社ハピネス計画」を読み、これが4冊目にあたる。
だいぶ前から図書館にあり、借りて読もうかと思っていたが、手に取って最初読み始めたときに気分が悪くなって(文が合わなかったせいだろうか?)、借りるのを止めた経緯がある。今回、id:kitaha3131さんが最初に読んではまったと言うので、再度手に取って読んでみた。確かに最初の数ページは読み辛さはあったが、その後はどんどん話に引きずり込まれ、結局2日で読み切ってしまった。
「僕」がまるで自分であるような気にさせるような内容で読み応えは十分。最後あっといわせるが、うまくまとめきっている、というか過去に決別しきっている。