酔いがさめたら、うちに帰ろう。
町中のミニシアターにて。ミニシアター系での上映であり、これは見なければと思って見に行った。
戦場カメラマン(結婚後数年して元・戦場カメラマン)から西原理恵子氏と結婚し、文筆家? となる一方で、アルコール依存症となり離婚したが、依存症をついには克服し、最後は腎臓がんで亡くなられた鴨志田穣氏の同名の私小説を原作とした映画。原作本がベースであるが、プラス元妻視点(西原理恵子氏の漫画:毎日かあさんなど)とプラス前後に書かれた鴨志田氏の文章(「遺稿集」)を元に構成されており、脚本としてはgood。内容も原作を中心に据えるとともに、多方面からの「これは良いスパイスが足してある」ものであり、非常に良かった。構成が良く、また台詞も良く、涙なしでは見られなかった(これはキャストの力も大きい)。終盤から終わりは小説ではぼかしていたが、映画化にあたってよくまとめている(良い改変)。そして、正面からこの小説とまわりのことを(評論家の受け売りではないが)きっちり受け止め、単に暗いイメージにする、逆に明るいイメージにするのではなく、実態を伝える映画に仕上がっている。
西原理恵子の作品が幅を広げたのは彼のおかげか? まあ、それは後々の評価でしょう。
映画版「毎日かあさん」*1の視点男性版か? それは封切られるまではわからんだろう。こっちも同じ時間軸で過ごした、家族をとらえた作品であるのだから。
一応原作本
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