宝くじの文化史

宝くじの文化史: ギャンブルが変えた世界史

宝くじの文化史: ギャンブルが変えた世界史

FATE'S BOOKIE:HOW THE LOTTERY SHAPED THE WORLD が本当のタイトル。
bookという単語は本の意味もあるが、賭けのオッズをつくる胴元をブックメーカーというように俗語としての賭けるという意味もある。
また、くじ自体は古代ギリシャの時代からあり、当時は議員の選出にも使われていたという(今の裁判員と一緒か)。そんな歴史を「宝くじ」という軸で切り取っており、面白い。ただ、時間があまりなくて、明日返しにいかなかればならないので、ざっとしか読めていない。著者のせいか、イギリス/アメリカが中心にストーリーが書かれているが、現在のテレゴング等のクイズアンケート等はやはりかの地でも問題になっているらしいし、宝くじが当たったというような詐欺もあるらしい。
最も興味深いのはアラビア数字によるゼロの概念の発見により現在の数字くじができたということ(ローマ数字ではできないし、最初の頃のくじはガラガラくじにちかいようなものだったようです)。ゼロは複式簿記(bookkeeping)でも貸方借方がちょうど均衡になるということで重要(複式簿記は1340年までにイタリアで発明)。