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今年はあの日と同じ曜日並びであることに、一昨日くらいから気がついていた。もう17年かもしれないし、まだ17年かもしれない。ひとり暮らしをはじめてほぼ1/2経つんだと云う事実にも驚きをかくせずにいる。
17年前であるが、あの日の前後のことは未だに鮮明に覚えている。そう、1月16日は成人の日の振替休日で休みだったのだった。夜、食堂の2階で会議をやって、Aの家でみんなで飲んで、2時すぎだったので「もう帰るわ」と自転車で帰ってこたつで寝ていて、あの時を迎えたのだった。
下から突き上げるような動きに何が起こったかわからなくて、まずは入り口の扉を開けて、ラジオをつけた。備えはしてあったので、物が倒れるとか云うことはなかった。ただしたたかに飲んだ後だったせいか、二日酔いで寝不足だったので大丈夫だと確認できたら扉を閉めてそのまま寝てしまった。ラジオではとにかくすごいことになったようだということはわかったが、それ以上はわからなかった。再び寝てしまって、また強い揺れで目が覚めた。
とにかく試験どころではないなと思って、教養科目の基礎物理化学の試験を飛ばした(でも、今の仕事は物理化学の一分野が関わったりするのは内緒だ)。まあ、勉強してなかったのでそんな試験をうけるなんてことはどうでも良かった。ラジオはつけっぱなしにしていた。

テレビを持ってなかったので、映像を一切見ていない。3月になって本屋に写真が並ぶようになって初めて画として事実を知った(新聞では見ていたかもしれないが、あまり記憶が無い。多分モノクロの影響もあると思う)。それはある意味ではよかったのかもしれないし、悪かったのかもしれない。

当時の記録(記憶)をこの日に残しているかと思ったら、一切残していないことに今更ながら気がついた。教訓化できることは、このくらいだろうか。

  • 家具や本棚は柱に固定すること
  • まずは身を守ること
  • ラジオは必需品(むしろ映像を見ない方が良い場合もあるかも。但し耳が遠い、聞こえが悪いなどの場合には文字情報か?デジタル放送かインターネットか?)
  • 寝る前には瓦斯の元栓は閉めておくこと