倹約と幸福

倹約と幸福 エネルギー・環境問題解決への道 (小学館101新書)

倹約と幸福 エネルギー・環境問題解決への道 (小学館101新書)

著者の講義を10年前に受けたことがある。その頃のことを思い出しながら読ませてもらった。タイトルについて話す30話。最新の著者の考え方から、経済問題、エネルギー問題を通じて、「幸福とは何か」「幸福になるには何が必要か」が書かれている。


敢えて言わせていただきたいのは、「ケチ」と「倹約」は違うと言うこと。著者はケチを倹約とは言っていない。むしろ、ケチの反対は倹約だと言っている。持続的成長のためにはもったいない、シカタガナイと割り切って進んでいくのがよいと言っている。これには納得できた。しかし、世の中にはこれを同義だとして考える人が多いので、辟易する。ケチでは萎縮して伸びない。かといって無駄遣いはだめだよ、というさじ加減が必要。その意味を本当に理解したときに、2010年からの幸福への道が見えるだろう。