第2回岡崎ものづくりフェアに行ってきた
標記、行って参りました。
http://www.okazakicci.or.jp/fair2010/
2日間、地元企業のブース、各種講演セミナーに参加してきました。
いろいろ元気をもらってきました。
詳細書きます。あつい。
- ブース
ブラザー印刷さんとbCDさんのところがあつかった。
社内報がむちゃくちゃハイクオリティ。信頼できます。
http://brother-p.com/
http://bcd-inc.jp/
- 基調講演1「持続発展する豊かな中部を目指して〜地域の強みと魅力を活かして〜」社団法人中部経済連合会会長 川口文夫氏
海外から中部が注目されている。
COP10の意味、エコ(本来のエコロジー:生態学か?)
セントレア滑走路2本目、スーパー中枢港湾、道路ネットワークビジョン(物流)
中部地区のものづくりには 1。良質な原材料供給地(土、木綿、木材、水など)があること、 2。人材による創意工夫があったこと、
人材:これからを背負う人が大事。
中部経済連合会にしては大したこと無いグラフ(全国と中部地区の比較)。誰が作ったんだ???
従来からのパラダイムシフト、考え方の変換が必要
経産省と環境省との言っていることの違い
電池が安くならないと(現状20万円/kwhを5万円/kwh以下)元が取れない
経歴:高分子、ゴム関係の技術者
現状販売されている太陽光電池の効率14%(20年前私が調べたときと変わらない)
モジュール変換効率は25℃で算出されているが、実際は屋根温度30〜70℃でああり、損失−10〜20%ある。また、太陽光電池はSiを封止樹脂、PET樹脂で覆い、上にガラスをつけている。Siの線膨張係数は低い(ほとんど膨張しない)が樹脂の線膨張係数が大きいため、膨張する。シールを替えること(現状土建用から自動車用へ)が長寿命には重要。
製造工程中の歩留まり向上、非破壊検査(全数検査)が必要で現在開発中。
また、工程についてもゴムの技術が応用できる部分がある。
このあたり、特性要因図(のようなもの)を用いてうまく説明されていた。
日清紡の方針としては、コスト×変換効率×寿命のうち、コストダウンと寿命アップで100年保つ太陽電池を作る(変換効率はブレークスルーがないと難しい)。
IE屋としても、太陽電池に関心のあった者としてもおもしろい内容。ちなみにPanasonicのHITが一番いいらしい。SHARPは同じ効率では安い。安いのは中国製が多く、品質的に問題有り。で、結局今やるならまだ待った方がいい(補助金制度はまだあるけれど)とのこと。
http://www.ismanj.com/
経歴:大同特殊鋼常務取締役後、会社設立。
鉄はなくなるからだめだろう、Siはいっぱいあるから新しい材料ができないか?
ISMANというロシアの耐熱材料作ってる研究所が燃焼合成と言う方法で作っていることに着目。粉末をつくり、スラリー化して成形まで成功している。量産や物性などまだまだやれる範囲有り。擬4元系状態図(Si-Al-N-O)等でも説明。
いろいろな偶然がかさなっての成功。熟年ベンチャー。年取ってからでもやる気さえあれば、なんでもできる。どう活かすか、どうするのか。
材料屋としてはおもしろい内容。
技術屋さんの会社。毎年新技術を作って売ってる。オーストラリアの軽飛行機など。側面レールの上を走る飛行機型電車みたいなのを東北大と一緒に研究開発やってるらしい。まっすぐしかすすまなくて曲がらないのが弱点だと言ってた。
企業側から見た産学官連携。大学との関係をどうするか。win-winの関係が重要。非常に興味深く聞けた。
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- 「転造技術で世界のトップメーカーと戦う秘訣〜地域一体となった日本のものづくり〜」エヌ.エッチ.ケー.ビルダー株式会社代表取締役 花田正寅氏
伝えることの難しさ。「約束を守れないものはゼロ(by松下幸之助)」。秘訣はないが、少ない人数でもチャレンジしてやっている。
非常にわかりやすく説明されていた。
全体通して思うことは、ひとづくり、絆というか人と人との(偶然?な)関係が非常に重要であることを再認識させてくれた。2日間、行ってよかった。